R1ぐらんぷり敗者復活

ん〜。正直、あまりよくなかったなぁ〜。事前の予想は5割の正解(夙川アトムが通過)だったのはいいけど、全体としての評価はいまいち。敗者復活、やった意味あったのか?



個別のネタを振り返ってみる。


三浦マイルド
 悪くなかったと思う。世界観を一気に切り替えた瞬間をなかなかうまく使ってたし。面白かった。なんというか、観客的にはヘタウマ感の面白さが逆の効果になってしまった感じだったのかな〜。

くまだまさし
 レッドカーペットでやってることやりすぎ。芸風的に、すでに知られているネタが受けるタイプの大会ではないと思う。結果的にもやむなし。

・もう中学生
 正直、敗者復活枠に残ったことがよくわからない。お笑い界として「もう中学生」枠があるのはいいけど、ガチの大会でやっちゃだめ。

友近
 この人、今回もネタ選びが失敗。実際のところは、面白かったのだけど(高知東生のくだりとか)。とはいえ、こういう大会で、しかも観客が審査員という場面だと厳しい。わかりやすい笑いに負けちゃう。こういう場でも受けるネタがあるのになぁ・・・(ライブで観たネタで当てはまるものはいくつもある)。

夙川アトム
 事前の予想通り、こういう大会にはまるネタだった。面白かったのだけど、半年以上前にやっていたのとほとんど同じネタだったので、個人的にはちょっと残念だった。
 ただ、敗者復活でこのネタをやってしまったということは、本戦では同じネタができない。ネタの最後にいっていた「次回は『王様の耳はロバのみみ』」が本当だったとしたら、新ネタだ。だとすると、かなりいい線にいく期待がある(^_^


岸学
 面白かったけど、ずるい。あれは、笑うし、一般客が点数を入れてしまう。そういう意味では作戦勝ちなのかもしれないけど、ピン芸人日本一を決める大会が、そういう審査でいいのか?
 岸自体は面白いのだから、ああいう形で勝ちに行くネタにいってしまったのが観ていて悔しかった。あれは学園祭感覚。R1ではない。

鈴木つかさ
 悪くないのだけど、懲りすぎだった気がする。竹内力クロスワードをうまいこと組み合わせていたのだけど、落ちまでの流れをきれいにしすぎて面白さが減ってしまった。ああいうきれいなことせずに、もっとアホ全開でいけば面白かったと思うのだけど。どうなんだろう。

・ナオユキ
 緊張していたのだろうか。いまひとつ面白さの勢いがなかった気がする。この人もネタがきれい過ぎだったように思った。途中、タクシーのネタで、内容に本気で感心してしまった観客もいたり。うまいことネタを選ばないと、その部分の面白さじゃない捉え方をされてしまう。この辺、こういう大会の難しさなんだろうなぁ・・・。

・天津木村
 正直、きつかった。下ネタだったのはかまわないけど、面白い要素がなかった。「下ネタあるあるだったらウケるだろう」くらいの印象だった。バックトゥザフューチャーの音楽を使ったあたりも、ちょっと引いてしまった。場が違えばあれでも面白い流れができるのだけど、この大会でやるネタじゃないと思った。

ヤナギブソン
 この人もネタがきれいすぎた。すっごいうまいネタなんだけど、爆笑がなかった。ジャブがうまいボクサーという感じ。R1だと、一撃必殺があるタイプがいちばん強い。逆に、それがないと、どんなに他がうまくても厳しい。土肥ポン太が苦戦している理由でもあると思う。



といった感想でした。全般的に、きれいにいきすぎている感じでしょうか。R1って、以前はもっとぶっとんだことやってる人たちが多かったと思うのだけど。コモディティ化している感じがするというか。K1が面白くなくなってきているのと同じ感じですかね。


ま、決勝はアホなことをしてくれそうな芸人がまだまだ残っているので、勝ち抜いた岸学夙川アトムが、この敗者復活戦を踏まえて大爆発してくれることを期待したい(^_^