R1グランプリ サバイバルステージ

本日、開催された。いわゆる敗者復活戦。

戦前は「COWCOW山田與志」「友近」のどちらかがいくだろうと思っていた。


【感想】
(1)ユリオカ超特Q
  藤波の恩恵で人気が妙に高かった。アメトーーク、影響力大きすぎ。
  ネタは面白かった。ハゲネタに振り切ったのは、悪くない。

(2)今泉
  18KINだった頃は「〜じゃない方芸人」的な扱いだったが。
  ピンネタで生き残ってきたのは、正直びっくりした。
  ネタもよかった。感心したのは、R1の観客審査委員にウケるネタにしていたこと。ある種の逃げに思われがちだけれど、あそこまでやり切るのなら、あり。

(3)ナオユキ
  悪くないとは思う。でも、関西によくいる「いかにも『俺、面白いだろ』的な雰囲気」は、こういう場では難しい。特に、テレビでは。
  
(4)ゆってぃ
  笑った。あれだけ吹っ切れてると、ネタ云々ではない。リハーサルのあと営業をはさんできただけのことはある。
  
(5)中山功太
  フォーマットに凝り過ぎた感じ。ネタひとつひとつも、ちょっと凝り過ぎた。
  あと、順番も厳しかった。ゆってぃの盛り上がりのあとだと向かないネタだった。

(6)COWCOW山田與志
  面白かった。ライブで見たときは地井武男押しだったのだけど、阿藤快が加わっていて、パワーアップ。分散してしまった感もあったのが惜しかった。
  このネタは、めくりの緊張感とネタの面白さとの両立の妙が素晴らしい。

(7)田上よしえ
  すごいひさしぶりに観た。ネタがはじまったとき、「あれ? 古い?」とちょっと引いてしまったのだけれど、古さ加減を活かしたネタになっていった展開がよかった。「寺島しのぶくらい美人」という件で「ぐっ」と掴まれた。

(8)友近
  面白かった。決勝いくかな、とも思った。
  でも、あのネタは、この時間(3分)には向いていない。大半がフットルースになるネタの展開ももったいなかった。まあ、あれがやりたかったんだろうけど。
  ライブで見たときは、もっと長い時間あっても飽きずに楽しめた。ブラックなオチまで含めて。

(9)アナログタロウ
  面白かった。COWCOWと友近をくった感もあった。
  最初、どこかで見たことがあるのだけれど、ネタがいまひとつ思い出せなかった。あらびき団にでていた人かな、とか思っていた。ネタがはじまる寸前になって、「みなさんのおかげです」にでていた人だというのを思い出した。
  この人は順位が僕の予想より低かった。観客の審査だと、これがあるから悲しい。

(10)もう中学生
  う〜ん。ちょっとコメントは割愛。
  でも、登場シーンは面白かった。場面の切り替えの突然感も面白かった。あのぶっとび感を前面に出していけばいいのに。いつものネタ的な展開(「〜だねぇ〜」)を完全に封印すれば、いい方向に向かいそうな気がする。



ということで、ほぼ予想に近い順位だった。イメージがずれていたのは、中山功太が思いのほか低かったのと、もう中が高かったのくらいか。あと、田上よしえが思ったより高かった。



この大会を見ていて思ったのは、ハートの強さが大事ということ。
おそれずに全力でやり切ることのパワーの凄さを、まざまざと感じた。憧れさせるような最先端のネタをつくれなくても、こんなに笑いを生み出せるんだな、と。

今その時の自分の現実を真正面から受け止めて、その上でふっ切って全力を尽くす。まわりの反応が芳しくなくても、やり続ける。そうすれば、きっと伝わる。じんわりと、じわじわと。価値があると思ってもらえるまで、あきらめたりふてくされたりせず、素直に懸命に、何よりも幸せそうに楽しんでやってさえいれば。

この感覚は、いろんなことに活かしたいと思う。




さて。二日後に決勝が開催される。

バカリズム
いとうあさこ
Gたかし
川島明麒麟
我人祥太
なだぎ武ザ・プラン9
エハラマサヒロ
あべこうじ
COWCOW山田與志


いい面子が揃った。これは楽しみ。絶対、生放送に間に合うように退社する。



【予想】

本命:バカリズム
対抗:COWCOW山田與志
穴馬:エハラマサヒロ

エハラマサヒロは実質的には「対抗」。

この三つ巴になる。
なだぎも絡んできそうな気がするけれど、ハードルが高い分だけ不利でしょう。


いずれにしても、すべてのネタで爆笑させてもらうことを期待して、当日を待ちます。