L change the WorLd

いわずとしれたデスノートからのスピンオフ企画。見てきました。
デスノートは、後編を最近テレビで見たばかり（映画館では観なかった）。ま、それも、この作品を観るのにあわせてみたというのが実際（とはいえ、テレビ放送されてなければ、ＤＶＤで見ようと思っていた）。

ネットで評判を見てみると、賛否両論という感じのようです。まあ、どちらの感覚もわかる。「原作へのこだわり（特に、ストーリーと脇役）」で分かれそう。

僕の感想としては。
面白かった。観るのに集中しやすかった。いまいちな作品だと、ちょいちょいほかの事を考えてしまったり、眠気に襲われたりしますが、そういうのはあまりなかった。デスノート本編よりも好きだな、こっちのが。

ひとつは、先入観が少ないなかで鑑賞できたこと。
デスノートのときは、原作とのズレが気になったり、藤原竜也が演じる月に馴染めなかった。でも、この作品は原作とは一線を画しているので、その辺があまり気にならない。かつ、松山ケンイチの演じるＬは、イメージを崩していない（その割りに、独特の面白さもある）。本作でもそこはぶれていなかった。
僕の場合、「Ｌのイメージが近かった」ので、好印象につながりました。

もうひとつは、作品として面白かったこと。
ストーリーも演出も、どちらも悪くなかった。軽いテンポで進んでいくのかと思いきや、前半は「けっこう物語の進行に関わる背景」をけっこう丁寧に描いている。かといって、テンポが悪いわけじゃない。本論に入ってからも、変にだれることもなく、奇をてらうことも無く、比較的オーソドックスに進む（凶暴ウイルスという設定や、飛行機近辺の展開など、けっこうベタなのも含めて）。
クライマックスのあたりは、ちょっと展開が強引だったけど、エンディングは良かった。

僕は、デスノートの後編を見ておいてよかったと思いました。デスノートの終わり方が原作と違うので、見ていなかったら話がごっちゃになっていたかもしれない。
ちなみに、原作を読んでない人は、この作品だけでも大丈夫だと思います。でも、見ていたほうが面白いでしょう、きっと(^_^