2日で人生が変わる「箱」の法則 すべての人間関係がうまくいく「平和な心」のつくり方

昨日の続き。書評部分。

(2)書評
人間関係に苦労する方と苦労しない方がいると思います。
これと合わせて、悩む人と悩まない人もいると思います。

本書は、コミュニケーションの中で、相手に「うわ、やっぱりこうしてきたよ」と思った経験をお持ちの方に有効だと思います。

僕自身、そういった傾向があります。それが、本書でいう「箱の中にいる」状態であり、内容を通じて「自分がどういう状態なのか」「なぜそういった状態になるのか、続くのか」「どうすれば改善するか」ということがわかりやすく記されている。
前作の続編という位置づけですが、本書では「実際には、うまくいかないことや、難しいときもある」という部分について、より掘り下げた内容となっているのがよかった。この分野の本の場合、どうしても「これだけのことをしないといけないのか・・・」という、少し重さを感じてしまうことになりやすい。でも、本書のように「うまくいかないときもあって、でもこんな風に考えたり、やってみたりすればいい」というところまで触れてあると、受け入れやすくなっていると思う。

他にも良い本はありますが、人とうまく向き合う(合わなくなる)メカニズムを解説するものとしては、いちばん良いと感じました。前作も十分に良い内容でしたが、本書のほうが、自分自身の中に取り入れやすかったように思います。


【余談】
感情の制御ができていることは、社会生活を送るのに価値のあることなのだと思います。
(感情の制御とは、表面化させないことではなく、昂ぶらせすぎないこと)

僕の尊敬する人から、「感情が制御できている」とのほめ言葉をもらって、「大事なことなのだな」と再認識しました。なた、それについてほめられたことはうれしかったので、自分自身も価値を感じているところなのでしょう。