つらくなったときにやってみること

仕事をしていると、何かしらいやなことが起きる。

で、ありがちなのが、同じような傾向があること。はまりやすい
パターンというか。はまるパターンそのものは、人それぞれだと
思うけど、その人にとっては「あるある」だったりする。

こんなとき、どうするか。会社に行きたくないなー、と思うようなとき。
「そうなってしまったことを認める」
これをやるだけで、ちょっと気分を切り替えることができる。

もちろん、ちょっと思っただけでは足りないし、きちんとやった
からといって会社に行きたくてたまらなくなるわけでもない。
ここを誤解すると、徒労感しか残らない。

ただ、「いやだなー」という停滞(もしくは後退)の心持から、
「さてと」くらいの一歩、ないし半歩前に進もうと思うくらい
には気持ちの反動が起きる。

実はこの変化はすごく重要だと感じている。少なくとも、問題
解決の第一歩になる。
ひとつは、状況を(ある程度)客観的・俯瞰的に見つめる姿勢
になれる。それと、原因を探るのに、(これも、ある程度)真摯に
立ち向かえる。そして、解決策に対するアイディアの拡散度が高まる。

どれも「自分は辛いんだ」という気持ちにとらわれていると、とても
難しい。でも、まずは「自分はそういう状態に至らせてしまったのだ」
と意識することで、変わる。ある種、「毒気が抜ける」という感覚に
近いかもしれない。


と書いてはみたものの、なかなか取り組みにくいのも確か。話はわかる
けど、何をしたら・どのような感覚になったら、その状態になっている
のか、ということがつかみにくいこともあると思う。

最近、自分が使ってみたのは
 ・自分が凡人であることを意識する
  本当は「ミス無く、かっこよく、みんなから認められる成果を挙げる」
といったことを望んでいる。でも、自分はそれをできる素材ではない、
  ということ。
  かつ、それは自分がダメということではなくて、「特別に優れてはいない
  だけで、多くの人と同じである」ということ。
  これを反芻する。
 ・本当に心を悩ませている根幹を探す。
  →嫌になるときは、たいていの場合、いくつかの問題を並行して抱えている。
   でも、「心を悩ますほどのものは、その中の1つだ」と割り切ってみると、
   案外絞れる。そうすると、「これに向き合えばいいんだ」と思えてくる。
   思い当たったものがあっても、「これさえなんとかなれば・・・」と思えない
   ものは、根幹じゃない可能性があるので注意。もう一度思いをめぐらせて
   みるのもあり。
 ・その問題がクリアされたら、どんな状況になるか、どんな風に気持ちが晴れるか
  考えてみる

  →想像できるようであれば、「これが悩みの元なんだ」と思い込んでよいと
   思う。敵を定める、というか。
   (できないようであれば、悩みとして捉えている規模が大きいのかも
    しれない。もうちょっと踏み込んでみる。)
   もうちょっというと、これを考えた時点で、ちょっと気分が晴れていたりする。


こんなことをしてみることで、やり過ごすことができることも多いと思う。
やり過ごすというとネガティブに聞こえるかもしれないけど、実は
「辛い状況を乗り越えた」
ということだから、けっこうすごいこと。
けっこうなことだけど、「やり過ごせばいい」と考えるのでよいとなれば、
気楽に取り組めるのではないでしょうか。

気楽にやれる割には、そこそこ効果もある、とも思います。