プロの学び方

(1)内容
 アダルトラーニングという学習方法について解説。
 従来の学生勉強(チャイルドエデュケーション)ではなく、目的と成果を意識した学習の重要性を解いている。あわせて、具体的な取り組み方のノウハウを解説している。


(2)書評
 学習方法のビジネス書としては、いままででいちばん良かった。学習方法の体系立てがわかりやすい。「概念⇒具体⇒体系⇒本質」と、理解度合いのステップアップを整理してあることが秀逸。特に「体系⇒本質」まで続けることが価値を生む、ということまで踏み込んだ説明は、すごく響いた。

 この書籍の内容を、自分なりの切り口で表現すると。
 ビジネスパーソンのための効果的な学習を達成するには
  ・トゲを抜く(「知ったかぶりの誘惑に乗らない」「周囲の批評にさらされる」)
  ・駆け抜ける(1週間〜1ヶ月でプレ専門家になる、捨てるところを選別)
  ・エッヂを味わう(先達を見つける、自分の「知見」をぶつける)
 という3つの要素が大事なんだと思った。

 と、振り返っているうちに、これって高速道路理論*1だと気づいた。
 高速道路理論はアダルトラーニングで、アダルトラーニングの行き着く先は、高速道路の大渋滞。
 ただ、この書籍で書かれているのが、大渋滞の超え方まで含まれているのかどうかは、なんともいえない。でも、大渋滞までたどりつくための方法論ではあると思う。さらに、この本を読んで思考を重ねれば、それを乗り越える道筋まで見えてくるようにも思った。



(3)キーワード
 情報マップ、学習ロードマップ、サーチ読み、パラレル読み、ラーニングジャーナル、チャート