平野敦士カール氏『アライアンス仕事術!』

小石雄一さんの主催する勉強会に参加してきた。
講師は「平野敦士カール」さん。特別セミナー『アライアンス仕事術!』。
同じタイトルの書籍を出版されている方です。



率直にいってしまうと、見た目はイメージとちょっと違いました。アカデミックな雰囲気のイメージが先行していたのですが、実際はもっとパワフルな感じ。


では、内容を振り返ってみます。



■講演で印象に残ったこと


○この本を書いた背景
 ・若い人がエネルギーをもって活躍できるきっかけを作りたい
 ・大企業はもちろんのこと、ベンチャーも(むしろベンチャーのほうが)新しいことをしない
  (資金ショートに直結するので)
 

○アライアンスを組む相手
 ・「誰」と仕事をするか
 ・本気でリスクをシェアできる人と仕事をする


○アライアンスの要件
 ・自分の得意なことを何かひとつ持つ。
 ・相手が必要としていることが大事。
 ・そのためには他人が欲しいものを見抜き、察知することが重要。


○アライアンス相手への立ち位置
 ・アライアンスの人脈≠友達
 ・ある一定の距離感を持ってつきあう
 ・やろうとしていることはビジネス


○アライアンス相手への接し方
 ・上司よりも部下との向き合い方が大事
 ・立場が下位の人に対しては、自分が上だと「思いたくなる」もの
 ・しかし、部下から得られるフィードバックもある
 ・大事な相手として謙虚に学ぶ姿勢をもつ


○アライアンスできない相手への向かい方
 ・気に食わないやつは必ずいる
 ・やなヤツがいても戦わない。無視すればいい
 ・攻撃してこられたら、戦う。ただし、面と向き合わずに排除する。


最後に、座右の銘をおっしゃってました(座右の銘という表現は使ってなかったかな)。
★「笑顔でいると幸せになる」
とりあえず、まずはこれを明日(今日)からやってみようと思います(^_^



質疑の中で
「プロデューサーとして活躍することと、武器を持つこと(スペシャリストになること)は、相対する役割と思える。両方を担うことと、いずれか一方を極めていくか、本書で想定されているのはどちらのイメージ?」
ということをきいてみた。


平野さんからは
 ・まずは自分の思いがあること。
 ・それを踏まえたシナリオを描いていること。
 ・このとき、不足しているものがあったらアライアンスが必要になる。
 ・(結果的に)プロデューサー的な役割も担う。
というようなコメントだった(ちがってたらごめんなさい)。


自分の質問の仕方がよくなかったのだけど、「矛盾したことを言っていないか?」という質問ときこえてしまったのかもしれない。なので、自分も少しばかりすっきりしない反応をしてしまった。失礼いたしました・・・(^_^;


僕がききたかったのは、「巻き込む人」と「巻き込まれる人」の両方を担うことと、いずれかをこなす人になるのと、書籍ではどちらのイメージで書かれていたのかということ。
最終的に自分がどうするか、それは自分で決める必要がある。なので、答えを聞こうと思っていたわけではない。なのだけど、実はこのあたり、ちょうど自分にとって大きなテーマになってきている。というのも、プレイヤーとマネジャーの狭間に入りつつあるから。


現実的に、多くの組織では、一定年数を経たらマネジャーを担わないと仕事しづらい状況になる。だけど、向いてるかどうか・やりたいかどうか、といった問題もある。アライアンスという考え方で、巻き込む(マネジャー的)のと、巻き込まれる(プレイヤー的)のと、平野さんの考えを聞かせてもらいたかったのだった。
もうちょっというと、「巻き込む側として、巻き込まれる専門の人を求めるのか、両方をお互いにかわりばんこ的にこなしていくのか」というあたりまで踏み込んできいてみたかったのだった。


時間もなかったので、そこまで聞き込めなかったのが残念。



それにしても、今回はとてもいい刺激を受けた。さっそく少しずつでも取り入れていきたい。
そして、次回の講演の際は、さらに濃い話をきいてみたい(^_^