ぶるーな気持ち

今日は、朝から気の重い一日となった。
いまのプロジェクトの体制が変わる(人が抜ける)という話がきっかけだった。


目覚めは悪くなかった。目覚まし前に起きたし、体に疲労感ともうちょっと寝たいという感じはあったくらいで。
目覚めてからも、体を起こす(立ち上がって行動する)まではちょっと時間がかかったけど、調子が悪いわけじゃなかった。

仕事をはじめたときもよかった。今日の予定を早めに切り上げて帰ろう、という気持ちでもあった。前向きな意味で。

しかし。始業後、30分を過ぎたあたりに一変した。
正確には、その15分くらい前に、自分のそばにいる面々(うちひとりは、自分と同じチーム)が別室で打ち合わせをはじめたときに、違和感を感じた。

しばらくすると、打ち合わせにいったひとり(同じチームじゃない方)から声をかけられた。
部屋に向かう途中で、さわりだけ話をきいた。
自分と同じチームの方が、どうも体調をくずしたらしく、休養をとる必要がでてきたらしい(医者の診断の結果)。


部屋では、当人と話をした。
どうも、いろいろと抱えていたらしい。仕事場で自分とやり取りしているなかでのこと(仕事の成果や、人間関係的な問題含め)であれば想像つくのだけど、本人曰く他にもいろいろとあるとのこと。プライベートな内容とのことだったので、あまり深く聞き入ることはせず、職場での状況を中心に話を聞くことにした。


話をした結果としては、率直にいってしまうとよくわからなかった。本人も、あまりはっきりと自覚がないらしい。
ただ、このまま続けるのはきつい、と思っているのは感じた。

いま、プロジェクト自体はかなりの山場で、いちばんの当事者であるメンバーが抜けるのはものすごく痛い。
それに、いまの仕事を経験することは彼にとって間違いなく価値があるとも思っている。きっと体力的にも精神的にもきついピーク磁気なのだけど、それ自体の経験と、それを超えたときの経験をもってほしかった。少なくとも、彼にとっていちばん必要な経験ではないかと思っている。今でも。
それに、ここを乗り越えて、自分が生み出したものが実際に使われる場面を目にするまでは、続けてほしかった。その実感は、きっと今までにはない喜びを感じられると思うし、それによって今回苦しんだ仕事についても見方や取り組み方を見直せるんじゃないかとも感じていた。

今後の具体的な話はこれからなので、なんともいえないのだけど、彼にとってできるだけ良い選択肢で進むことを願っている。




今回の経験、ここまで書いたことは本音なのだけど。
一方で、それとはちがう感覚を持つ自分がいることも気づいた。あまり、よい気分ではないけど。
全体を整理してみると
 ・一緒に仕事をしていた仲間に対する心配
 ・このあと仕事が山場を越えるのにどうするか、という不安
 ・体調を崩した要因が「自分と関わったことにあるのでは?」という怖れ
といったところ。

ネガティブな感情が膨らみ始めると、自己逃避の感覚がでてくる。
 ・体調を崩したといっても、表面的にはわからないから、勘繰ってしまう。
 ・仕事が頓挫してもしょうがないだろう、という言い訳が浮かぶ
 ・(この状況に至った)自分以外の要因を探したくなる
などなど。

こうなってくると、かなり滅入る。いろんな意味で。
現実的にきつい状況になることに加え、自己尊厳というか、そういう感覚がゆらぐ。
そうなるとディフェンスの体勢に入ってしまう。こういう状況になったことについて、まわりに対応するときに「体良く」しのぎたくなってくる。言葉尻のよい表現を、実際をオブラートにつつんだようなやりとりでごまかしたくなる。
それをやっても、結局痛い目にあうのに。


で、今回はもう一歩踏み込んで切り替えてみようと思い浮かべてみると

 ・今回の状況を乗り越えた経験は、自分にとって貴重な機会になるはず。
 ・まわりは自分に対する理解をしてくれているので、多少のわがままはいいやすくなる。
 ・この際、「自分の殻をはがして、素の(弱い)自分をだす」機会にしてみる

といったところでしょうか。


考えてみたらポジティブになるかというと、そう簡単でもないのですけど。
少しは楽になった気もする。
あと、仲間と話ができたのも助かった。グチめいたことも言ってみたけど、この日記に書いた内容からあまり外れない話をしたと思う。時間が短かったのでほんの一部だけど、それでもずいぶん気が軽くなった。


実際、ちょっときつい(最初に話をきかされたときは、ちょっと「くらっ」とした)ので、なんとかしたいところだ。
とはいえ。
真正面から取り組むには、もうちょっとだけ時間をおきたいところです。